コーヒーには、脂肪燃焼効果やがん予防など、数々の効果効能があるとされてきました。それとともにシミ対策など各種美容においても適しているとされているほどなのです。この有効成分として、カフェイン、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸、トリゴネリンなどといったものが該当します。
しかし、コーヒーは健康に悪いことでも知られていますよね?確かに、砂糖が大量に含まれている缶コーヒーをあまりに大量に飲めばそのとおりなのですが、適切な飲み方をしていれば、特に健康を損なうものではありません。
どの程度コーヒーを飲めばいいのかというと、1日あたりたったの2杯程度で構わないのです。これによりシミ対策となるわけです。コーヒー好きであれば楽勝ですね。
外出する機会が多い人であればあるほど、紫外線を浴びるために、コーヒーを飲んでおくと良いでしょう。当記事では、コーヒーのシミに対する効果、その効果を最大限に得るための飲み方などについて解説していきます。
目次
コーヒーに含まれるポリフェノールの効果
コーヒーには、シミに対して効果があるとされるポリフェノールが配合されていますが、どのようにしてシミに効果を及ぼすのかというと、抗酸化作用を有するために細胞単位からして効果があるというのです。
ポリフェノールといえば、赤ワインや緑茶などが顕著なのですが、コーヒーにも多くのポリフェノールが含有されていることをご存知でしたか?
コーヒー1杯あたり、およそ200ないし300mg相当ものポリフェノールが含有されているのです。しかも、この量について、赤ワインと同じかそれ以上、緑茶と比較してみると何と2倍程度にも匹敵するというのです。
しかも、2014年に刊行された海外の研究誌によれば、われわれ日本人は、コーヒーによって必要摂取量の半分程度をまかなっているというのです。つまり、コーヒーをよく飲む人であればポリフェノールを摂取している傾向にあるといえます。
さらにその研究誌に掲載された研究機関と同一の調査によれば、シミの少ない傾向があるのは、コーヒーを1日に2杯以上飲む人だというのです。紫外線に左右されることなくシミが減少傾向にあったということです。
コーヒーに含まれるポリフェノールはクロロゲン酸
ポリフェノールといっても実に多くの種類があり、およそ5000種類にも達するようです。赤ワインが最も顕著ではあるものの、そのほかの多数の食材にも含有されています。コーヒーに含まれているポリフェノールとしては、クロロゲン酸というものが顕著です。
クロロゲン酸とは、どのようなものかというと、コーヒーの外見上のカラーや苦味に加えて、香りの要素ともなるほどのもので、つまりコーヒーの特徴の大部分を有しているといっても過言ではないほどの成分といえますね。
とはいっても、コーヒーのほかにも野菜や果物にも多少は含有されてはいます。このような特徴を有しているクロロゲン酸なのですが、相当強力な抗酸化作用を有しているのです。この抗酸化作用とは、細胞の酸化を防止し、活性酸素を取り除いてくれるものです。
カフェ酸にもクロロゲン酸同様に、ポリフェノールの一種であるために抗酸化作用があることから、シミに対して効果があるとされています。
クロロゲン酸によるシミ対策の仕組み
紫外線を浴びることによって、メラニンが体内に生成され、日焼けになります。日焼けによって肌が黒くなったとしても、肌のターンオーバーによって元の通りになります。ただ、あまりにも長期間浴び続ければ、メラニンの生成が極めて過剰になることから、これが定着しシミへと変わっていきます。
ところが、クロロゲン酸には、こうしたメラニンを生成する働きを阻害する作用があるのです。そのために、クロロゲン酸が多く含まれているコーヒーを飲むことによってシミの発生を抑制できるわけなのです。
このような働きを期待するためには、大量のコーヒーを飲まなくてはならないように思う人もいないではないでしょうね。しかし、1日につき、わずか2杯程度で良いのです。わずか2杯で済むのであれば、コーヒーを飲むことが日課である人なら、楽勝な量ですよね。
ニキビを防止し美肌効果も
ポリフェノールは、ニキビを防止する作用までも有しているとされています。ニキビが生じる要因とは、毛穴汚れの酸化によるものですから、抗酸化作用があればニキビの予防に繋がるというわけです。
そのため、抗酸化作用があるクロロゲン酸には、ニキビをも防止することが可能となるのです。さらに、コーヒーにはシワをも防止する効果があるとされています。
肌の酸化によりコラーゲンが生成されにくくなることから、シワを生じさせてしまいます。肌の酸化は肌に悪影響を及ぼすだけで、何もいいことはないといっても過言ではないのです。
コーヒーに含まれるカフェインにも美肌効果あり
上記では、ポリフェノールを中心に記述してきましたが、コーヒーに含まれている成分としてまず挙げられるものには、カフェインが該当しますよね。このカフェイン、一般的には体に悪いものとして知られているようです。
たしかにカフェインを大量に摂取すれば、それは体に良いとは言えません。ただ、このような理屈はカフェインに限らず、どのような食材を摂取したところで変わらないことなのです。適量に摂取することにより、コーヒーも肌に効果を発揮させるためにとても有効なのですよ。
新陳代謝を向上させる
カフェインは新陳代謝を向上させる作用があるとされています。なぜなら、中枢神経に作用することにより、心拍数の上昇を伴うからです。また、エネルギーの熱量を増大させることにより、基礎代謝の上昇を来すともされています。
これにより、カフェインを摂取することによって、新陳代謝を向上させることが可能となるのです。新陳代謝が上昇すれば、当然に肌の新陳代謝も促進されることとなりますよね。
カフェインによる利尿作用
さらにカフェインには利尿作用があるために、老廃物の体外排出を促進させることができるのです。コーヒーにはデトックス効果にも期待できるのですよ。
余計なものを体外排出することによって、肌に必要不可欠な成分が循環するようになるために、シミのみならず多くの肌トラブルが解消されることとなります。
血流の改善効果
琉球大学の調べによれば、カフェインを摂取することにより、血流がおよそ3割も上昇するとのことです。そして、血管内皮細胞の機能をも向上が見られたために動脈硬化の防止にも期待できるとのことです。
血流がよくなり血管の内壁が健常になれば、肌にも当然に良い効果を及ぼすものといえるでしょう。カフェインは、自律神経のうち、交感神経に作用するために、血管を収縮させることにより血流を上昇させることになるのです。
ストレス軽減効果
コーヒーが好きな場合、同時にその香りも好きなのではないでしょうか。コーヒーの香りを感じただけでリラックスできますよね。
ストレスが蓄積されていけば、活性酸素が増加していくことから、肌にシミを生じさせてしまいがちです。つまり、ストレスを軽減することによって、活性酸素を減少させていき、肌を健康な状態なまま維持できるといえるのです。
便秘解消効果
カフェインは胃腸を活発化させていくものとされているために、便秘の改善にも有用なのです。よくいわれるのが、便秘に至ることによって、肌荒れが悪化するということですが、便秘になれば、ガスや有害物質などが生じてしまい、肌荒れになってしまいます。
しかし、コーヒーを摂取することによって、便秘を改善していき肌トラブルに対し有効に作用するのです。
気になるコーヒーの摂取量目安はどのくらい?
ポリフェノールの1日あたりの摂取目安量は、概ね1000mgないし1500mg程度とされています。これをコーヒーに換算すれば、1杯あたり200から300mgのポリフェノールが含有されているとして、3杯から5杯程度に相当します。
コーヒー好きからすると、そのように効果があるとなると毎日多く飲もうと考えるものですが、コーヒーを大量に飲むことによって身体に何らかの不調を来さないのでしょうか。
コーヒーにはカフェインが含まれていますよね。カフェインには、胃を荒らし自律神経に影響を及ぼす可能性がありますので、シミの除去のために、あまりに大量に飲めば体に悪影響を及ぼしかねません。そのため、よく飲んでも5杯までにしておきましょう。
深煎りより浅煎りがおすすめ
深煎りよりは、浅煎りのほうを選択しましょう。なぜなら、浅煎りのほうがポリフェノールが損なわれていない傾向があるからです。
空きっ腹にはあまりよろしくないです。胃に対して強い刺激になることから、カフェイン独特のデメリットを受けやすくなりがちです。
コーヒーを飲むのに適切な時間帯
就寝前の7時間前にコーヒーを飲んでおくとシミに効果的とされています。その理由は、睡眠中には、シミの発生原因となる活性酸素除去効果のあるとされるメラトニンが分泌されているからです。
もしコーヒーに含まれているカフェインにより睡眠が不十分に至れば、メラトニンの分泌を阻害してしまうことになります。
カフェインが苦手な場合はカフェインレスでもOK
なるべくブラックで飲むのがシミ対策としては基本ではあるものの、もしカフェインが苦手な場合には、カフェインのないコーヒーを検討してみましょう。赤子への配慮なども考慮するとなると、カフェインの摂取を避けなければならない事態も想定されます。
コーヒーにデメリットはほとんどない
コーヒーにより、ビタミン類が損なわれるという旨の主張はよくなされているようですが、これには根拠がないのです。特にビタミンCに関しては、コーヒーによって損なわれる一切の根拠がないことが論文や研究による実験報告などによって明らかにされているほどです。
ほんの一部であれば、コーヒーに関するマイナス面の報告もないことはないのですが、これを遥かに凌駕するほどの大量の健康に有用である旨の報告が存在していることが事実です。
長野県短期大学によれば、一般的な印象とは異なり、ビタミンCはコーヒーによって損なわれない旨の研究報告がなされているほどです。
確かに一般でも認知されているとおり、ビタミンCは熱に対しては弱いために、淹れたてのコーヒーとほかの熱湯とで実験した結果の場合、コーヒーであることをもってビタミンCを欠落させた事実はなかったようです。
さらに、砂糖を加えることによって、ビタミンCが損なわれるということもなかったようです。
誤認が世間一般に広まった理由
コーヒーを飲むとビタミン類が損なわれてしまうという旨の認識は、利尿作用によるものです。利尿作用により、尿にビタミンCが混入し、体外排出されるということです。つまり、利尿作用により体外排出されたビタミンCとは、必要不可欠な量ではなく、不要なビタミンCであるのです。
そのために、コーヒーを摂取することにより、ビタミンCが欠落するとまではいい難いのが事実です。そして、一般的にビタミン不足が顕著ですよね。このことも災いし、何も関係のないコーヒーが疑われてしまっているという経緯もあるようです。
もちろん、コーヒーを飲んでいれば、ビタミン類をまかなえるということはありませんから、ビタミン類の摂取はほかの食材で補うようにしましょう。要するに、ビタミン類の欠乏とコーヒーの摂取とはほとんど無関係といえるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。コーヒーには、体に対して諸々の良い効果を発揮させてくれるのです。そして、シミ対策としても当然に有効とされています。コーヒーの摂取量は、1日につき、2杯から3杯、どれだけ多くとも5杯は下回るようにすると良いでしょう。
